お花を2倍長持ちさせる「水揚げ」完全ガイド|花に合わせた5つの手法とプロのコツ
お花を長持ちさせる秘訣。
プロが教える「水揚げ」の基本
お花が手元に届いたり、自分で買ったりしたときに、せっかくだから長持ちさせたいと思ったことはありませんか?
お花をそのまま花瓶に入れておいたら、数日で枯れてしまったという経験がある人もいるのではないでしょうか。切り花の茎の先端を少し切る「水揚げ」というケアをすることで、お花のもちが良くなります。
お花と観葉植物の通販LIFFTのフローリストが、お花を長持ちさせるために重要な「水揚げ」について、必要性や方法、適したお花の種類などを解説します。
1. 水揚げとは?|お花に「水を飲む力」を取り戻させる
水不足で元気がない状態を“水が下がった”状態と言い、それを防ぐために水を吸い上げやすい状態にすることを、水揚げと言います。
切り花は、本来ならばあるはずの根から水を吸い上げることが出来ないため、茎の切断面から水を吸い上げます。うまく水を吸い上げられないと、お花や葉から蒸散といって水分が空気中に出ていってしまい、次第に水不足になっていきます。
2. なぜ水揚げが必要なの?
植物の茎には、道管と呼ばれる栄養素や水分が通る管があります。この道管がきちんと機能することで、お花や樹木は健康な状態でいるのです。
切り花になったお花の茎の切り口が痛んだり、花瓶の水が古くなって微生物が発生すると道管が詰まり、水分を吸い上げられなくなります。お花を常に元気な状態に保つためには、水揚げは必要不可欠です。
水揚げをするタイミング
基本的には、お花を家へ迎え入れたときにまず行うケアが水揚げです。移動中に茎の切断面が乾燥したり、細かな傷がついたりして水を吸い上げにくい状態になっていることがあるため、帰宅したら茎を切り直してあげましょう。また、生けてから時間がたち、少し元気が無くなってきたお花に水揚げをするのも効果的です。
3. 花の種類別:5つの水揚げ方法
水揚げにはいくつかの種類があり、それぞれのお花に適した方法があります。そのお花にあった方法を行うことで、美しい姿をより長く楽しめます。
水切り
水の中で茎を斜めに2~3センチ切ります。浸透圧で水を吸い上げやすくするため、必ず斜めにカットしてください。カット後は30分〜1時間ほどそのまま水に浸けておきます。
チューリップ、ガーベラ、カラー、ラナンキュラス、ダリア、スカビオサなど。
湯揚げ
80℃〜100℃の熱湯に、茎の先端1センチを20〜40秒ほど浸けます。これにより茎の中の空気が抜け、殺菌効果も得られます。その後すぐに冷水に移します。
ストック、マーガレット、ヒマワリ、アジサイ、デルフォニウムなど。
焼き揚げ
茎の先端を火で黒く焼きます(花は湿った新聞紙で保護)。その後すぐに深水に浸け、元気になったら焼いた部分は切り落とします。
クレマチス、バラ、ブルースター、カスミソウ、クチナシなど。
水折り
水の中で、茎をねじるようにして手で折ります。断面がほぐれることで吸水力が上がります。繊維質の茎を持つ花に向いています。
リンドウ、トルコキキョウ、マム、カーネーションなど。
割る / 裂く / 深水
茎の根元に十字の切り込みを入れます。枝物など吸水しにくい植物に効果的です。
元気がない時、丈の半分以上が水に浸かるように深い容器に一晩浸けます。ガクを濡らさないよう注意してください。
4. 失敗しないためのプロのポイント
切れ味が悪いと道管を潰してしまい、水揚げの効果が半減します。専用のハサミを使いましょう。
性質に合わない方法だと、逆にお花を傷める原因になります。迷ったら基本の「水切り」から始めましょう。
特別な水揚げだけでなく、毎日の清潔な水と、少しずつ茎を切る「切り戻し」が最も重要です。
まとめ
水揚げをマスターすれば、あなたもお花の上級者。毎日のお水換えと合わせることで、お花との時間はもっと長く、豊かなものになります。
LIFFTの定期便では、届いたお花に最適なケア方法を「ジャーナル」で詳しく解説しています。学んだ知識をすぐに活かして、常に瑞々しい花が咲き誇る暮らしを始めてみませんか?