【グリーンアドバイザー監修】オリーブの木の育て方|枯らさない手入れのコツ、剪定・植え替えから実をならせる方法まで解説

食用としてなじみ深い一方で、そのおしゃれな樹形と育てやすさから、観葉植物としても人気があるオリーブ。
細く引き締まった枝と緑色の小さな葉が、優しくクリーンな雰囲気を演出してくれます。

本記事では、そんなオリーブの木について、基本的な育て方のポイントから、剪定や植え替えの方法まで詳しくまとめました。

観葉植物とお花の通販LIFFTBOTANIC代表・上甲(じょうこう)が、実際の管理・仕入れ現場での知見も交えながらお答えします。

オリーブの木の基本の育て方

オリーブの木の育て方

オリーブの木は、地植えと鉢植え、どちらでも育てることができる植物です。
オリーブの木の基本の育て方について、置き場所・育てる温度・水やりの3つのポイントから解説していきます。

置き場所/日当たり

オリーブの木は日光を好む植物なので、日当たりの良い場所に置いてあげましょう。
直射日光に当たっても問題ないので、屋外で育てるのがおすすめです。
日照不足の環境下では、葉が黒ずんで落ちてしまったり、枯れてしまうことがあるため、注意してください。
また、特に夏場は葉が茂り蒸れやすくなるため、風通しの良い場所が好ましいです。

育てる温度

オリーブの木は、寒さにも暑さにも強い植物です。-3°C以下の環境が続くと枯れてしまう可能性があるため、寒い地域では、冬場は屋内に入れてあげると安心です。

実は「冬の寒さ」を経験させないと、花すら咲かない?
「オリーブには『寒さの試練』が必要なんです。」 オリーブは1月〜2月の間に、10℃以下の寒さに20日〜1ヶ月ほど当たることで「次は子孫を残そう(花を咲かせよう)」とスイッチが入ります。冬の間、ずっと暖かい室内に入れっぱなしにしていると、いつまで経っても花も実も楽しめません。「冬は少しだけ外で寒さに当てる」のが、翌春に花を咲かせる最大の秘訣です。

水やり

春〜夏(生育期)
オリーブの木は湿度の低い環境を好む植物なので、乾燥気味に育てるのがおすすめです。
土の表面が乾燥したタイミングで、鉢底から水が流れ出るくらい、十分に水やりをしてください。受け皿に溜まった水はこまめに捨ててあげましょう。

秋〜冬
土の表面が乾燥してから2,3日後を目安に、鉢底から水が流れ出るくらい、十分に水やりをしてください。
受け皿に溜まった水はこまめに捨ててあげましょう。
秋冬には空気が乾燥するので、水やりのタイミングで葉水を行うのもおすすめです。葉水を行うと、イキイキとした元気な葉を維持できるだけでなく、害虫の予防にもつながります。

最も怖いのは、虫より「根っこの酸欠」
「オリーブは、水はけが悪くなると一瞬で枯れる…。」 乾燥に強いイメージのオリーブですが、一番の弱点は「湿気」です。特に、粘土質の土に地植えしたり、水はけの悪い土で鉢植えにしたりすると、根が呼吸できず「根腐れ」を起こします。
プロは土を作る際、これでもかというほど「パーライト」や「軽石」を混ぜて、空気が通る道を作ります。

オリーブの木の剪定

オリーブの木の剪定

剪定とは、植物の伸びすぎた枝や葉、幹を切る作業のことです。植物の形を整えるだけではなく、病気や害虫の予防にも繋がります。
さらに、余計な部分を無くすことで養分を適切に行き渡らせることができ、生長を促進するためにも欠かせない作業です。

オリーブの木を剪定する際のポイントは以下の3つです。

  • 1. 大規模な剪定は3月頃に行う:太い枝を切り落とす剪定は、3月頃に行ってください。オリーブの木全体のサイズ感を小さくしたいときには、中心の太い枝を垂直に切り落とすように剪定してあげましょう。
  • 2. 軽めの剪定なら6月〜10月も可:細い枝を切り落として軽く樹形を整えたい場合、6月〜10月にも剪定をすることが可能です。ただし、なるべく3月の剪定時にまとめて整えるのがおすすめです。
  • 3. 下向きの枝を中心に切り落とす:きれいな樹形に仕上げるためのポイントは、下向きの枝を優先的に切り落とし、上向きの枝を残していき、樹形を整えていくことです。

また、オリーブの木に限らず、剪定後には切り口に癒合剤を塗り込むのがおすすめです。

オリーブの木の植え替え

オリーブの木の植え替え

オリーブの木を鉢植えで育てている場合、一般的に1〜2年に1回程度を目安に植え替えが必要になります。以下は植え替えが必要なサインです。

  • 根詰まりが起きている(緑色の葉の先が茶色に枯れてきているのは、根詰まりが起きているサインです)
  • 鉢底から根が出ている
  • 水はけが悪くなってきた
  • 葉がよく落ちている

植え替えに適した時期は4〜6月頃です。寒い季節に植え替えをするとオリーブの木に負担がかかってしまうため、秋や冬の植え替えは避けてください。また、植え替え前の1週間程度は水やりを控えましょう。

【植え替えの手順】
新しい鉢に鉢底網と鉢底石をセットし、新しい土を入れます。オリーブの木を鉢から優しく取り出し、根をほぐして枯れた部分を取り除きます。新しい鉢に植え、細い棒で土を馴染ませたら、最後にたっぷりと水やりをしてください。

※詳細はこちら:【観葉植物をレスキュー!害虫駆除・植え替え・剪定が必要なサインって?】

オリーブの木の肥料

オリーブの木の肥料

オリーブの木には、以下の時期を目安として、1年に3回、肥料をあげるのがおすすめです。
2月:生長前 / 6月:花が咲いた後 / 11月:実がなった後

  • 緩効性肥料を用いる場合:各月に1つずつ置き肥を置く
  • 液肥を用いる場合:各月に2回ずつ薄めた液肥をあげる

オリーブの木の挿し木

オリーブの木の挿し木

オリーブの木は、挿し木を行うことで、お家で増やすことができます。挿し木に向いている時期は2月〜3月、6月〜7月の年2回です。

【挿し木の手順】
① 元気そうな枝を先端から10cmほど切り取り、切り口を「V」字に削ります。
② 先端の葉2〜3枚を残して他の葉は取り除き、数時間水に浸します。
③ 鉢に鉢底石と水はけの良い土を用意します。
④ 枝の切り口に発根促進剤を塗り、土に刺し込みます。
※2ヶ月ほどで発根するので、それまではこまめに水をあげて湿った状態を保ちます。

オリーブの木につく害虫

オリーブの木につく害虫

ハダニ

ハダニは乾燥した環境で発生しやすく、葉の裏から栄養を吸い取ります。葉に白い斑点ができたり、蜘蛛の巣のような糸がついたら要注意です。葉水で予防し、発生時は殺虫剤等で対処しましょう。

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オリーブの木の風水・花言葉

オリーブの木の風水と花言葉

オリーブの木の風水効果

風水効果は「家庭の平和」「良縁」。さらに、尖った葉には「邪気払い」の効果があるとされています。

オリーブの木の花言葉

花言葉は「知恵」「平和」。食用・薬としての活用や、旧約聖書のハトのエピソードに由来しています。

「1000年以上生きる、驚異の生命力!」
オリーブは再生力が極めて強く、地中海地方には樹齢3000年を超える木もあるほど。もし上の枝が枯れてしまっても、諦めずに根元をケアすれば、また数年後には立派な姿に復活する「不屈の精神」を持った木なんです。

オリーブの木についてのよくある質問

オリーブの木についてよくある質問

Q. 葉が落ちるのはなぜ?
黒く変色して落ちる場合は日当たり不足の可能性があります。

Q. 実をつけるには?
剪定で風通しを良くすること、また2つの鉢を並べて置くことも効果的です。

Q. 屋外で育てられる?
日光を好むため、むしろ屋外がおすすめです。冬場は適切な防寒対策を行いましょう。

防寒対策 防寒カバーで木全体を覆う、不織布で根本を保温する
水やり管理 秋口から水を徐々に減らし乾燥気味にする、葉水を行う
置き場所 日当たりの良い場所に置き光量を確保する、エアコンの風を避ける

オリーブの木の種類

オリーブの木の種類

オリーブ・アザパ

大粒の実がなる希少種「アザパ」。成長が早く直立した美しい樹形なので、インテリアグリーンとしてもおすすめです。

▶︎ H110cm×W32cm オリーブ・アザパ / Olea europaea 'Azapa'

オリーブ・オヒブランカ

室内でも育てやすく人気の高い品種。風にきらきら輝く銀灰色の葉がナチュラルな空間にぴったり馴染みます。

▶︎ H28cm×W32cm オリーブ・オヒブランカ / Olea europaea 'Hojiblanca'

オリーブ・ピクアル

スペインを代表する品種「ピクアル」。すらりと伸びた樹形とやや大きめの葉が特徴的な品種です。

▶︎ H120cm×W32cm オリーブ・ピクアル/ Olea europaea 'Picual'

オリーブの木のインテリア例

オリーブの木のインテリア例

シンボルツリーとしてだけでなく、鉢選びによってシックにもナチュラルにも表情を変えます。お好みのスタイルでオリーブを楽しんでみてください。

最後に

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監修者紹介

植物は、空間を整えるだけでなく、そこにいる人の気持ちや行動にも静かに影響します。 暮らしの背景や価値観は人それぞれだからこそ、その人にとって自然に馴染む「心地よさ」を探す視点を大切にしています。

BOTANIC代表 上甲友規
代表取締役 CEO
上甲 友規 Tomoki Joko

幼少期より農業に携わり、メーカーおよびコンサルティングファームを経て、2020年より株式会社BOTANIC代表に就任。 現在は生産地に足を運びながら、大規模な装花や造園、花・観葉植物の商品企画・監修まで幅広く手がけている。