【花屋直伝】夏の切り花を長持ちさせる5つの新常識|水換えのコツから、暑さに強い「南国花・枝物」の選び方まで|LIFFT
「夏は花がすぐに傷んでしまう…」
そう思って切り花を飾ることを躊躇ってしまう方もいるのではないでしょうか?
自然界で根を生やし、地中から栄養を取り込んでいる花とは異なり、切り花は適切なケアをしてあげないとうまく水や栄養を取り込めないまま枯れてしまうことがあります。
しかし、長持ちしやすい花を選ぶことや、置き場所に気をつけることで、切り花も長く楽しむことができるのです。
今回は、夏に気をつけるべき切り花のケア方法や長持ちする花の選び方など、5つの観点から大切なポイントを解説していきます。これからが夏本番、おうちでの時間に癒しを与えてくれる花との暮らしを少しでも長く楽しむために、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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ポイント① 置く場所に気をつけよう
夏の生花はかなりデリケート。そのため、まずは飾る場所に十分注意しましょう。

【直射日光を避ける】
直射日光の当たる場所を避けて花を飾りましょう。植物は太陽光の当たる場所に置いたほうがいいのではと考える方もいるものですが、強い直射日光は花や葉を乾燥させてしまうことがあります。また、水の温度が上がって花が傷む可能性も考えられます。
【エアコンの直風を避ける】
エアコンの風が直接当たる場所に花を飾ると、花が急速に傷んでしまう原因となります。
【高温多湿を避ける】
ジメジメとした場所に花を飾るのも、避けたいところ。高温多湿な状態が続くと、花瓶の水中にバクテリアが繁殖し、花の寿命を縮めてしまいます。涼しく風通しのいい場所を探しましょう。
ポイント② 水の管理
次に気をつけたいのは、水を腐らせず綺麗に保ち、茎の先の雑菌の繁殖を防ぐことです。
切り花は根ではなく、茎の管から直接水を吸い上げます。そのため、花瓶の水が汚れていると茎元も汚れ、花や葉へうまく水を供給することができません。

【適切な水の量を知る】
花瓶を満たすほどの量は必要ありません。
特にガーベラなど極細の毛がついているものにはバクテリアが繁殖しやすいため、花瓶の水量は底から10cm程度で問題ありません。
また、切り花と一口に言っても、たっぷりの水を好む切り花(ランなど)や、少ない水で十分なもの(枝物や茎が滑りやすいキク科など)があります。
お花屋さんで切り花を買う際には、ぜひプロに適切な水分量を聞くようにしてみてください。
【こまめに水換えをする】
道管を詰まらせるバクテリアの繁殖を抑えるために水を清潔に保つのが、花を長持ちさせる秘訣です。水道水の場合2日程度でバクテリアが増殖するため、毎日水を替えるのがベストです。
そして、夏場の水換えの際は、水道水をしばらく出しっぱなしにして、しっかり冷たくなった水を使うようにしましょう。ぬるま湯はバクテリアの増殖を早めてしまうため、注意が必要です。
フローリストコメント
氷を一粒、花瓶に放り込む?
ポイント②にある「水の管理」。実は、猛暑日に帰宅して部屋がムワッとしている時、花瓶の水もすっかりお湯のようになっていることがあります。 知る人ぞ知るレスキュー術は、「氷を一粒、花瓶に入れる」こと。水の温度を急激に下げすぎない程度に冷やすことで、バクテリアの活動を抑制し、お花の呼吸を落ち着かせてあげることができます。お出かけ前に一粒入れておくだけでも、夏のお花の「体力温存」に繋がりますよ。
ポイント③ 菌の繁殖を防ぐ工夫
花瓶の中の水が汚れていると茎の先も汚れ、水揚げが上手にできず花や葉が萎れてしまいます。そこで重要になるのが、菌の繁殖を防ぐひと工夫です。
【余分な葉をおとす】
余分な葉は花に必要な水分を発散させてしまう上に、水に浸かると汚れる原因になります。上部の数枚を残し、全て取り除きましょう。

【切り戻しをする】
可能であれば毎日2cm程度切り戻すようにしてください。
切り口が新しくなることで、水を吸いやすくなります。

【茎・枝を洗う】
花の茎を触って滑りを感じたら、洗ってぬめりを取るようにしてください。
【花瓶をよく洗い、漂白剤を数滴】
漂白剤を2-3滴花瓶に入れるだけでも、バクテリアの発生を防ぐため水が腐らず長持ちします。花に元気がなくなるのは、水を吸い上げる管がバクテリアで詰まるから。
ポイント④ 栄養を行き渡らせるための工夫
切り花に、余分なつぼみやしおれた花を付けたままにしていると、つぼみや葉に栄養が吸収されてしまい、花に十分な栄養が行き渡らなくなってしまいます。
【咲かない蕾は取り除く】
触れてみて、硬すぎる蕾は咲かないので取り除きます。
中途半端に栄養を取られてしまうよりも、もう少しで咲きそうな蕾に養分を与えていくことで、花を長く楽しめますよ。
【しおれた花をつむ】

萎れた花をそのままにしていると、エチレンガスが発生します。このエチレンガスは「成熟ホルモン」「老化ホルモン」とも言われる植物ホルモンで、植物の成長を促すだけでなく、「老化」も促進してしまうことに注意。
エチレンガスが放出されると元気な花まで萎れてしまいますので、こまめにつみましょう。
ポイント⑤ 長持ちする花を選ぼう
夏におうちで切り花を楽しみたいなら、花もちのいい花を選びましょう。
ここでは最後に夏の暑さの中でも丈夫に花を咲かせ、水揚げの良い花の特徴を、例とともにいくつかご紹介します。
【南国花(ハイビスカス、ストレリチアなど)】

中南米や東南アジア地域が原産の花たちは高温多湿の環境でも丈夫に育ちます。
水揚げの良い花が多く、直射日光を避けることや水換えを意識することで夏の時期でも1週間以上持ってくれるものもあります。
【蕾が最後まで開く花(ユリ、グラジオラスなど)】

枝分かれし、蕾を複数個持つ花の中でも、切り花とし花瓶に飾っている間に、先の方の蕾まで花開いてくれる花にはユリやグラジオラスなどがあります。
【枝物(ドウダンツツジ、ブルーベリーなど)】

夏の室内に涼しげさをプラスしてくれる枝物もまた、葉物として飾るのに人気があります。中でもドウダンツツジやブルーベリーなどの枝物は葉がダイナミックに枝分かれし、一本でも十分に見栄えがします。
枝が水に長時間つかることでぬめりが出ることがあるので、水の量は少なめでOK。こまめに水換えをしましょう。
以上、花屋が教える、夏の切り花を長持ちさせる5つのポイントをご紹介しました。
もうすぐ8月に入り、よりいっそう暑さが厳しくなります。
ぜひ参考にしてみてくださいね。



